LL鉄獣 メモ #2 LL新規について
・前置き
1ヶ月ほど前にこんな記事を書きました
(プレイや小技の話がメインです)
その数日後、LL新規の情報が判明しました
https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&id=1019
判明した時の感想としては「テキストは強いけど既存のLL鉄獣に採用するカードではない」といったところで深く考えてませんでした
そのまた数日後、身内と会った時に「新規のLLで先行ワンキルできるで」という話を聞く
※参考(2:11ぐらいから)
【遊戯王】LL(リリカル・ルスキニア)の新規カード紹介とぎりぎり実践で使えそうな先攻ワンキル展開を紹介 - YouTube
ワンキル向けに構築を寄せる必要はあったけど無理のない範囲で構築を作れたので1人回しを始めるが、回し始めて15分ほどで欠陥に気付く
「要求値がめちゃくちゃ高いくせに誘発貫通できない」
スタートは特定の2枚だけど、
- ルート上使うカードをスタートの2枚以外で1枚素引きしておかないと駄天使の素材が1つ足りずワンキルできない
- ベアブルムの①が必須なので誘発に対して指名者を投げるとコストが足りなくなることがある
- それでいて誘発1枚で止まる
誘発については半魔導帯域である程度ごまかしが効くものの、範囲外のうらら・わらし・ニビルを弾くには結局指名者が必須で、ワンキル必要札3枚+コスト2枚が必要なので帯域を貼っても事実上指名者は打てず、うららやニビルもらってワンキル失敗というケースが多いであろうことは明白だったので早々にボツに
※バードサンクチュアリの1ドローが入るので必要札3+コスト2+帯域の計6枚ジャストになる
しかし、この1人回しで気付いたのが「新規のパワー高くね?」ということです
この段階で強いと思ったのが「ベリル・カナリー」
既存の構築だとターコイズが絡まない場合その他のLLの素引きが弱いことがネックでしたが、カナリーと合わせて引いていればターコイズや鉄獣がなくても最低限の盤面を作れるようになりました
他にもジェスターコンフィ+ワンチャン等の様々な組み合わせの展開ルートを考えていたのですが、発売数日前に未判明の1枠が判明し状況が一変
率直に言ってやばいです
LLギミックは最低2枚初動でターコイズやサファイアへの依存度が非常に高く、なおかつコバルトと合わせ持ちして初めてギミックとして成り立つ性質なので任意のLLを好きなタイミングでサーチできるだけで強いのに、選んだLL以外のLLを手札からssできるという謎の一文がついてて????となりました
これによって評価が大きく変わったのが「セレスト・ワグテイル」
コール判明前は魔法罠が2種類しかなく、サンクチュアリは性質上1枚で十分で比翼はそもそも採用に至らずサンクチュアリを素引きした時に浮いてしまうことが1人回し中に目立ちましたが、コールにより事実上コバルトの上位互換になったわけです
X素材になる効果も優秀で、
等の小技があり、特にスターリングのサーチを増やして返しのリソース拾うのは1人回し中よくやったので実戦の先行展開でもやることは多いと思います
かくして突如これ以上にない理想の新規を与えられ、構築・展開パターンの見直しを強いられることに
長い前置きでしたがそろそろ本題に入ります
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・構築面について
これは4月制限一発目に使用して優勝した時の構築です
優勝した時の対戦レポート→3/20 プルガトリオ杯 - 戯言
新規判明後の構築が
LLを軸に据え、鉄獣を必要最低限まで減らしました
Lv1が2体並ぶかコバルトをssすればナーベルサーチから鉄獣ギミックが機能すること、LLが固まるほど誘発や妨害への貫通力、後手捲りのパワーが上がることからLLに寄せる方が合理的であると判断しました
この記事を書いているのが発売前なこともあり、プロキシを入れて1人回しと数時間対人した程度なので採用理由やプレイ、サイドデッキについては後日追記するか新しく記事として書きます
・展開について
展開の方針については既存の構築から変わりありませんが展開方法や最終盤面は大きく変わりました
最も大きく変わったのが前回の記事でターコイズ展開と呼んでいたものです
※前回記事の該当部分
- 王神鳥シムルグ
- 2アポロ
- 双龍
- 烈風の結界像
- 墓地に邂逅
という展開でしたが、現在は同じ持ち方で
- 王神鳥シムルグ
- 未来龍皇
- 双龍
- 4素材ブルーロビン
- アルミラージ
- 烈風の結界像
- 墓地に邂逅
が最終盤面になります
既存のターコイズ展開はフラク起動から入る場合コバルト落とし→ターコイズssで展開していましたが、新しいターコイズ展開はワグテイル落とし→ターコイズssで展開します
この展開では最後にカナリー起動からブルーロビンを出すのですが、代わりにシャイニートを出すことで魔法族の里を貼ったりすることもできます
禁じられた一滴やライトニングストーム、冥王結界波などを全部ケアできるうえに直近分布が増えている閃刀姫に対しても強いです
シムルグ結界像の性質上パンクラやアルファ、6枚目以降の無限泡影やガンマ等では絶対に捲れないので必然的にサイド後は上記のカード郡が入れられやすく、特にどのデッキにも入っているストームはかなりキツかったですがルート上で簡単にケアできる択が増えました
勅命や魔封じは開いた際にチェーンで一滴やサイク系打たれたりする裏目がありますが、里はそれも許さずシャイニート自身の場持ちの良さ、魔鍾洞が流行っている現状からして環境に合った1枚だと思っています
また、ターコイズ+コバルトの持ち方をしている時(=フラクがない時)の展開方法・最終盤面も少し変わって以前より強くなりました
現在の構築のターコイズ+コバルトは
- 王神鳥シムルグ
- 未来龍皇
- 双龍
- フェリジット
- カナリー
- 烈風の結界像
- 墓地に邂逅
が最終盤面です
フェリジットとカナリーが半端に残っていますが、双龍のコストがタダになると思えば誤差だと思います
結界像や邂逅等を素引きしている場合はシムルグを出す時にフェリジットを素材に巻き込めばマリガンできますし、残ったカナリーが双龍のコストになってくれるので無駄がないです
・余談
厳密に言うと私の主観の話なんですが、コール判明後にTwitterを見ているとLL鉄獣と十二鉄獣とで比較している方が多く見受けられたのでそのへんの思考の話を少しだけして終わります
私は十二鉄獣は使用したことが無いですが、対面した感覚としてはコントロール寄りのデッキだと感じました
それに対しLL鉄獣は展開系に該当するデッキだと思っていて、十二とLLではそもそもデッキタイプが違うと思っています
LLが十二の劣化だと感じたり、利点がピンと来ない方はその辺りの認識にズレがあるのだと思います
ターコイズ展開を例に挙げますが、私が記載した展開とは全く別でベアブルムを使って未来龍皇+双龍+抗戦のような盤面を目指すこともできます
が、「LLカードにそれなりの枠を割いて十二と似たような盤面目指す意味ある?」ということで「それなら自由枠も多くて同じような事ができる十二で良くね?」となるわけで、終着点を変えたりして差別化をしないと既存のデッキの劣化として頭に残ってしまうのでは、という話です
ではLLの利点って何?という話ですが
- 展開の過程で無理なく鉄獣にアクセスできる
- 鳥獣族なので王神鳥シムルグへのアクセスが簡単でGもらっても止まりやすい、かつ烈風の結界像1枚で完封できる対面が多い
- ロンギヌスを貫通して強度の高い盤面を作れる
など、他にも小技があったりしますが大まかに挙げるとこんな感じです
フラクトール1枚の基本展開(シムルグ結界像・墓地邂逅)だけで先行のゲーム1本拾うなんてザラでシムルグ結界像への信頼度が非常に大きかった為、それに付随しないベアブルムや抗戦についてはそもそも採用せず王神鳥シムルグを最大限に活かすのが最適解だと結論付けました
その結果、4月制限になってからは勝率75%と比較的高い水準を叩き出せてこの思考は間違ってないと思えました(5月は緊急事態宣言の関係でcs出れてませんが……)
・最後に
明日DP発売ということで急いで書いたので、見返して違和感があった部分は随時訂正したり追記していきます
展開ルート等は今回書きませんでしたが需要がありそうなら別途追記しますし、気になる点はなるべくお答えしますので何かあれば☕ (@citrus_tt__) | Twitterまでお願いします
拙い文章ですがご清覧ありがとうございました